タッチケアを通して人生の始まりから終わりまで温もりを感じられる幸せな国、健康長寿日本へ
私達は、タッチケアを楽しむことで幸せホルモンに満たされ、健康を増進し、人生のはじまりから終わりまで温もりを感じられる豊かな生き方を提案しています。何歳になっても肌と肌の温もりを感じることは心身の健康に不可欠です。タッチケアで自分を幸せホルモンで満たすことは自身を健康長寿へと導き、孤独による病、自殺、虐待など哀しい事件を予防して、温かく暮らしやすい日本をつくることにつながると考えています。
~世界で一番恐ろしい病気は孤独です。マザーテレサ~
活動のきっかけ
2011年3月11日。東日本大震災がおこり、多くの「普通の幸せ」が奪われてしまいました。代表の宝官は、その時神奈川県におり、地震の被害にあわなかったにも関わらず、計画停電により電気がこないというだけで、日常が成り立たないことに愕然としました。
それまで1997年より14年間も女性の心と体の健康作りにとりくんできたはずでしたが、自宅サロンでおこなっているケアは広い空間にトリートメントベッド、快適な空調、サウナ、レンジ、高価な精油など電気と道具がないと成り立たないものばかり。こんなにリラックスが一番必要な時に、何のケアもできない・・。現地にお手伝いに行くにしても何のツテもない、いざという時に何の役にもたてない自分に大きく落胆しました。
この時から、電気も道具も何もないところでもリラックスできる技術、そしていざという時に身近な人同士が温めあえること、それを可能にするためのコミュニティが必要であると考えるようになったのです。
画期的なタッチケア技術の誕生
震災の翌年、2012年からアロマハンドマッサージ教室をスタート。「電気も道具も何もなくてもリラックスできる」メソッド作りの試行錯誤が始まりました。
2014年には精油(アロマ)を使わないことで、誰でも気軽に楽しむことができる「Energy HandⓇタッチ・オイル」が完成。
2017年にはオイルも使用しない技術を考案し、いつでも・どこでも・誰とでもリラックスを楽しめる「Energy HandⓇタッチ・ドライ」が誕生しました。
2018年には、医療、介護の現場から15分でも時間をとるのが難しい、というお声から30秒あればすぐに楽しめる「花まるタッチⓇ」が誕生しました。どんな場所、どんな方(動物も含む)とでも着衣の上から全身を幸せホルモンで満たすことができる技術です。
こうして日本人の精神性にあった繊細で心地良いオリジナルの技術が誕生しました。一度身につければ、コストをかけることもなく、強い力も不要なため、老若男女問わず一生楽しむことができます。現在、40代、50代を中心に70代もギバーとして活躍されています。
受ける側よりケアする側により多くの幸せホルモンが増えるという事実
そして、タッチケアの特徴は、ケアする側(ギバー)も、うける側(レシーバー)も、お互いに心地良く、幸せホルモンを増やして健康増進ができるということです。しかもケアする側により多くの健康効果が期待できる、といわれています。
高齢者向けのケアでも「世話を受ける側」ではなくタッチケアをおこなう側(ギバー)をお願いすると、途端に目が輝きます。私たちの活動では、誰かの役に立つこと、感謝される機会を増やすことも大切にしています。

ご長寿の利用者さんから職員さんへ「ありがとう」の花まるタッチⓇ
運動より禁煙より「人とのつながり」が最も寝たきりの危険度を下げる
タッチケアは自分のストレスケアとして健康増進に活かすこともできますが、誰かと楽しむことで更に健康長寿を叶える効果が期待できます。
“世界的にインパクトを与えたのが、アメリカ・ブリガムヤング大学のホルトランステッド教授らが2010年に148本の研究データ(対象者およそ30万人)をメタ解析した研究結果です。肥満解消、運動、禁煙よりも「人とのつながり」が長生きへの影響力が高いことが分かったのです”出典:NHK他
日本の研究でも、「人とのつながり」が「運動」よりも寝たきりの危険度を下げることが明らかになってきています。2021年4月にはイギリスにつぎ世界で二番目となる孤独・孤立担当大臣が誕生しました。
人とのつながり、社会とのつながり、命と命の温もりのコミュニケーションを楽しむことが、誰にとっても必要不可欠であり、孤独による病や哀しい事件を遠ざけることになるのです。
温もりのタッチケア・コミュニティEHSの誕生
孤独は特別な環境の人におこるのではなく、愛する家族がいても、子育てや介護中の人も、バリバリと働く世代でも内面に抱えているものです。
ですから「特定の問題で困っている人が来る場所」ではなく、誰もが行きたくなるような、明るく楽しくオープンなコミュニティをつくる必要があります。
何のしがらみもなく、強制もなく、他人だからこそ「疲れた」と本音がいえる、ゆる~くつながっている温かいタッチケア・コミュニティ。
そこに行けば人の温もりを感じ、疲れがとれ、大切にされてホッとできる安全基地。
構想はあるものの、具体的な形、場所、内容について2018年から試行錯誤する日々が2年続きました。そして2020年新型コロナのパンデミックという緊急事態に背中を押される形で、Energy HandⓇ Station(エナジーハンドステーション)が誕生したのです。
自己実現と自由な活動スタイル
2022年現在、関東で10ケ所のタッチケア・コミュニティEHSが活動しています。認定者がリーダーとなり、ボランティア、イベント、オンラインなど自由に楽しんでいます。
リーダー自身が、どんな人と心地良い一時を楽しみたいのか?人のため、社会のため、というよりも、自分自身の自己実現の場であることを大切にしています。
あなたなら、どんなコミュニティがあったらいいな、と考えますか?
タッチケア・コミュニティEHSは、一対一のタッチケアをじっくり楽しむ小規模なスタイルですから、ご自宅でも、カフェでも、公民館でも、訪問型でも無理なく実現できます。
EHSを思い浮かべると、みんなの温かい笑顔がうかび、いつでも待っていてくれると感じられる。そんなお顔のみえるタッチケア・コミュニティが誰の心にも存在していたら素敵だと思いませんか?
私達は、誰もが気軽に行ける距離で「いつでも待っているよ」といえるEHSを全国にひろげるために、一人でも多くタッチケアの仲間になっていただきたいと考えています。
課題と展望
嬉しいことに、全国にタッチケア・コミュニティEHSをひろげたいという思いに共感してくださる仲間が増えてきました。しかし、レッスンのための交通費や移動の難しさから関東以外でのEHSを運営することの厳しさを感じています。
もしもEHSの活動を見かけたら、ぜひ積極的に参加なさってください。どんなに熱い想いがあっても、参加者がいなければ、活動を続けることはできません。あなたがタッチケアを楽しんでくださることが、各地に温かいタッチケア・コミュニティを根付かせる大きな力となるのです。
これからも、自然災害やパンデミックなど難しい問題があることは残念ながら間違いありません。だからこそ、いざという時も電気も特別な道具も使わずに、タッチケアで自分と大切な人の笑顔を守れるのだということ、自分を幸せホルモンで満たす活動が、誰かの孤独を癒し、心の支えになれるのだということを、多くの方に知っていただきたいと思います。
あなたの温かい手を待っている人が必ずいます。
自分も人も元氣にできるタッチケアのエキスパートになって「ありがとう」でいっぱいの人生を一緒に楽しみましょう!
2022年2月吉日
一般社団法人日本エナジーハンド協会
代表理事 宝官明子(ほうがんあきこ)
▼ありがとうでいっぱいの毎日、ここから始めませんか?