グラウンディングとは~私は私。自分らしく生きる力
グラウンディングとは、大地にしっかり根をおろしぶれずに生きる力のことです。グラウンディングがバランスしていると、心も体も疲れにくくなります。
心、氣、体それぞれにグラウンディング方法がありますが、まずは簡単にイメージでできる氣のグラウンディング方法についてご説明します
グラウンディングのやり方
足裏でしっかり大地を感じながら立ちます
深呼吸して心を落ち着かせます
骨盤を正しい位置に戻します
丹田を意識しながら複式呼吸をします
息を吐きながら、尾骨からアンカー(錨⚓)が地球の中心部におりるイメージをします
地球の中心部に錨がしっかり結びつくイメージをします
これでグラウンディングの一つ、アンカリングが完成です!
グラウンディングができない人はいません
生きている人は全員グラウンディングしています
ただ、グラウンディングのバランスに強弱があるだけです。
グラウンディングが強い時は、地球の中心に自分がしっかり結びついているような、地に足のついた感覚で、自分らしい豊かな人生を楽しむことができます。弱い時は、人に気を使いすぎて疲れてしまう・・人の評価が気になって行動できない・・疲れがとれにくいなど、すべてグラウンディングのバランスが崩れていることを表しています。
自分らしい人生を楽しむためにも、温かいケアを長く無理せず続けるためにも、グラウンディングをバランスする力を高めることが大切です。
グラウンディングには心・氣・体それぞれの力があり、バランスをとっています
グラウンディングは心、氣、体それぞれの強弱があり、生きている限り変化します。日によって、季節によって、年齢によってもそのバランスは変化し続けます。でも難しいことは何もありません。生きている人は皆グラウンディングの力があり、グラウンディングできない人はいません。心氣体の強弱は個性がありますので、例えば心が折れやすい方は、体や氣の部分を鍛えることで心のグラウンディングもバランスすることができます。体が病弱だったり障がいがあったりしてもグラウンディングが弱いとは限りません。 逆に、アスリートのように体が強いからといってグラウンディングが強いとも限りません。生きている限り「グラウンディングができない」ということはありません。ただバランスが崩れているだけです。すべては心氣体のバランスで、自分の力で整えることができます。
体のグラウンディングを高める方法と効果
ネガティブ思考にとらわれた時は足を動かす運動が一番です
骨盤が正しい角度でおきている状態で、体幹に芯を感じる姿勢。力を入れずニュートラルな状態でありながら、前後左右からの圧にも強く、どんなことにも柔軟に対応できる状態。
●体のグラウンディングが弱いとこんな感覚になります
頭に血が上っている状態、感覚が過敏になる、些細なことが頭にくる、地に足のつかない、ふわふわとした感覚、丹田(下腹)に力が入らない、疲れやすい、風邪をひきやすい、自律神経が失調している状態
●体からバランスする方法
よく食べ、よく寝て、よく歩き、よく笑うこと(大股ウォーキング、足を使った運動、質の良い食事と眠り、規則正しい生活)、丹田呼吸、骨盤を正しい位置にする体操・ヨガ・ピラティスなども有効
心のグラウンディングを高める方法と効果
子どもの頃から自分が好きだった感覚が心の財産です。多くの場合それは「くだらない」と後回しになって忘れさられているでしょう。
心がグラウンディングとしていると「私は私、これでいいのだ」と腹の底から思える状態になります。この心の強さは乳幼児期の育ち方と先天的な感受性などにより個人差が大きいものです。そのため、「どうせ私はこういう性格だから」とあきらめてしまっている方が多いことは残念に思います。心が弱い自分をそのまま受け入れ、体や氣の部分から弱い心をサポートすれば、今よりずっと生きやすくなります。
●心のグラウンディングが弱いとこんな感覚になります
人の意見が気になり自信のない状態、過去や未来の不安にとらわれる、日々の生活がおろそかになる、ネガティブ思考になる、部屋が片付かない、愚痴が増える、経済的不安定、不規則な睡眠
●心でバランスする方法
他人軸ではなく自分軸で物事を客観的にとらえる。「大丈夫、私は私」と心の中で繰り返す。自分が何に弱く、何を喜ぶのかを可視化するためのコーピングも有効です。
氣のグランディングを高める方法と効果
素足で大地にふれるアーシングは、グラウンディングを整えるのに効果的です
足裏から根っこが生えて地球の中心部にガッシリとつきささっているような感覚で、自分が地球からはえている樹になったかのような地球との一体感があります。
東洋医学では、後天の氣は、食と自然(天地)から補うと考えています。グラウンディングがバランスしていると、自然の氣を補うことができます。中でも栄氣は体の中の氣血をめぐらせる力で、これが弱ると体調を崩しやすくなります。昭和初期までは畑や家事で自然の中で体を動かすことが暮らしに根付いていましたので、意識せずともグラウンディングはバランスしていましたが、現代生活では意識しないと氣の出入口が滞って体調を崩す方が増えてしまいました。
「氣」は目に見えにくいものですが、呼吸とイメージでコントロールすることができます。とはいえ「氣」の材料は「食」ですから、食がおろそかになってはグラウンディング力も弱くなりがちです。心氣体すべてがつながって、わたしたちの命をつくりあげているのです。
●氣のグラウンディングが弱いとこんな感覚になります
足のうらが重い、固い、つまった感じ、無気力、冷える、体調を崩しやすい
●氣でバランスする方法
深呼吸。自然にふれる。大地とつながるイメージをする。アンカリング。アーシング。
グラウンディングは強ければいい、というものではない
命ある限り誰でもグラウンディングしている
グラウンディングを強くしたい、とおっしゃる方が多いためにグラウンディングが強ければいいのだと思われがちですが、そうではありません。風にゆれる大樹のように、柔軟性がありしなやかにバランスがとれるニュートラルな状態が最も良いのです。東洋医学で表現すれば中庸の状態です。グラウンディングは人生経験とともに強くなりますので人生の後半には強すぎて頑なになり、コミュニケーションがうまくいかないことも少なくありません。強すぎる人は自分の好きなように生きていて傍目には良いように見えるかもしれませんが、実は孤独が強く自分だけが虐げられているような怒りを感じていることが多いようです。強すぎる場合でも、弱すぎる場合でもEnergy Handをおこなうことでグラウンディングをバランスすることにつながります。
●グラウンディングが強すぎるとどうなるか
頑固、意固地、融通がきかない、わがまま、自分勝手、ずうずうしい、変化を嫌う、停滞
●グラウンディングが弱すぎると
自分の意見がいえない、自信がない、ぶれる、いうことがコロコロかわる、頭でっかち、気分屋、心配性
●ほどよくバランスしていると
疲れにくくなる、邪気を受けにくくなる、ノーと言えるようになる、自分の氣もちが安定しやりたいことをやりたい時にできるようになる、人の視線や悪口、いじめが氣にならなくなる
まとめ
グラウンディングとは地に足をつけた堅実な生き方そのもので、ぶれないけれど柔軟性をもった心氣体をあらわします。グラウンディングはシーソーのように常にバランスをとっているものですが、どちらかに偏りすぎた時は不調を感じます。
人それぞれ心氣体の強さには個人差があるので、自分の弱い部分を得意な部分でカバーすることが可能です。
グラウンディングのバランスが崩れたと感じた時は、足を動かして氣血を丹田に戻し、深呼吸して今ここに集中することが大切です。もちろん、規則正しい生活、食事、睡眠が基本となります。
そして、本質的なグラウンディング力を高めるには人と人とのコミュニケーションの経験に勝るものはありません。その経験の場が楽しく人生の豊かさにつながるものであるように、日本エナジーハンド協会は実践の場を大切に活動しています。
読んでくださった皆さまがグラウンディングは生きている人はみんな持っている力なんだな、難しいことじゃないんだな、と自信を持っていただければ幸いです。
文:日本エナジーハンド協会代表 宝官明子
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