3)自分らしく生きる。豊かさとライフワーク

豊かさを手に入れるギバーという生き方

Energy Hand®ではタッチケアの技術者を「ギバー」とよびます。

ギバーと聞いて、あなたはどのようなイメージがうかびますか?

直訳すると「与える人」なので、尽くす人、誰かのために奉仕する人、白衣の天使のようなイメージがうかぶでしょうか?

それとも、ギバーはお人好しで、騙されやすく、いいように利用されて消耗する経済的にも貧しい人たちだ、というイメージでしょうか?

ベストセラーとなったアダム・グラント著「Give & Take」では、「ギバーこそ最も成功して豊かさを手に入れられる人である」と表現しています。

この本はビジネス書なので「成功」という表現を使っていますが、私は「ギバーこそ最も幸せと豊かさを手に入れられる人である」と表現したいと思います。

ギバーとは、損得勘定なしに「惜しみなく与える人」です。

ギバーの中でも、予想をはるかにこえる大きな豊かさに恵まれる人と、いいように利用されて燃え尽きてしまう人と、大きく二つに分かれてしまいます。

今回は、その二つのギバーの違いについてまとめてみました。

まずはギバーの対局にあるテイカーについて考えてみましょう

自分の豊かさを追求するテイカー

テイカーは自分を幸せにすることに一番の価値を感じます。自分の感覚をとても大切にすると同時に、人から良くみえることに注力します。自分を高めるための労力は惜しみませんが、他人の幸せについてはそれほど興味がありません。

それに対してギバーは、自分以外の人の幸せも自分の幸せと感じるタイプです。

誰かの幸せも自分の幸せに感じるギバー

誰かを笑顔にするために、自然と体が動いてしまうのがギバーの特徴です。

タッチケアのサイトであるこのページを見てくださっているあなたは、ギバーの要素を強くお持ちだと思います。

経済的な「成功」も大切だけど、お金持ちになって好きなものが自由に買えて贅沢ができたとしても、それを一緒に喜ぶ誰かがいないとつまらないな、と考えるのではないでしょうか。

困っている人がいれば、つい声をかけたくなり、哀しいニュースをみれば、自分にも何かできないだろうかと心が痛みます。

辛そうな人をみれば放っておけないのは自然なことですが、ここからの行動が豊かなギバーになるか、疲弊するギバーになるかの分かれ道です。

あなたはどちらを選びやすいですか?

  • 自分の分(利益・時間・労力)を減らしても、相手を喜ばせようとする
  • 相手を喜ばせるために、自分の豊かさをもっと広げようとする

さぁいかがでしょうか?

自分の分を与える必要はない

自己犠牲的なギバーの選択肢の中に「自分のもっているものから与える」以外の選択肢がない人が多いように思います。

私たちギバーは、自分の分を減らす必要はありません。

自分の持っているもののなかから出そうとすれば、それはすぐに限界がきますし、小さなギフトしかできません。

それではここで、畑をイメージしてみましょう。

ギバーは自力で花をさかせられる人

ギバーは時間も労力も惜しみなく、土を耕すことから始め、自分の手で種をまき、育て、花をさかせて実りを得る力があります。

そして収穫が得られた時、目の前に困窮している人がいれば、その実りを惜しみなくさしあげます。

ここで重要なのは、自分や家族の分を減らしてまで、困っている人がいればあげてしまう、という考え方です。

自分を犠牲にしても誰かを幸せにしたいという想いは美しいですが、現代社会では疲弊して燃え尽きてしまうでしょう。

自分を削らなくてもGiveできる

豊かさを手に入れるギバーは、自分の必要な分より多く収穫できた分について、惜しみなくギフトします。

そしてもっと自分に余裕があれば、さらに多くの人に贈ることができるのだから、収穫を増やすにはどうしたらいいのだろう?と考えて行動します。

そのことが、大きな豊かさにつながっていくのです。

テイカーは焼き畑農業

ちなみに、テイカーは焼き畑農業です。

実りのよい畑を見つけては近づいて、ほどほどに手伝い、多くの収穫を得ていきます。

その畑の収穫が減ってくれば、すぐに見限って、次の良い畑をみつけて近づき、さらに良い収穫を手にいれます。

そのため、テイカーの通り過ぎた後には、森や林が失われ、痩せた土地の淋しい光景がひろがります。

逆にギバーの通り過ぎた後は、ギバーがいなくなった後も豊かな緑があふれます

焼き畑農業のような生き方はしていないけれど、「自分の分を削ってまで誰かにあげるほど、自分はお人好しじゃないわ」と思っていませんか?

それでは時間やエネルギーに関してはどうでしょう。

ふれるケアで疲れた経験はありませんか?

たとえば、ケアをした後に、なぜかぐったりと疲れてしまうことがあるのなら、それは「自分の分」を相手にわけてしまっている可能性があります。

タッチケアでは目の前の人の健康を願い、心をこめてふれるわけですが、自分の氣(エネルギー)を使うと、小さな量ですぐに燃え尽きてしまいます。

自分の氣ではなく、天地とつながり地球の氣を使うことで、消耗して燃え尽きることなく、自分も人も豊かにすることができます。

その具体的なメソッドこそEnergy Hand®です。

多くの人にエネルギーを使うのに豊かになる理由

先ほどの図に、タッチケアのマインドを組み合わせてみましょう。

テイカーが好むのは自分がトリートメントを受けることと、セルフケアだけです。人の施術をしたいとは思いません。(オレンジ)

”人のため”のギバーは、自分が施術するのは大好きだけれど、人から受けることを好みません。(青色)

”自分も人も”のギバーは、トリートメントを受けることも好きだし、セルフケアも好き、誰かの施術するのも大好き、という人です。(黄色)

テイカー(オレンジ色)は、人からエネルギーをもらうばかりなのですから、一番豊かになりそうですが、自分のためのケアだけをおこなっていても、天地からもらえるエネルギーは「一人分」です。でもテイカーは一人分で満足しないので、人の分を奪うのです。

そして”人のため”のギバー(青色)は、自分が大勢の人を幸せにすることができる、ということに自信がもてないため、天地からもらうエネルギーは「一人分」なのに、求められるままに自分のエネルギーをわけあたえてしまい「マイナス」になってしまいます。

それに対して”自分も人も”のギバー(黄色)は、自分と家族、それ以外にもっと多くの人のためのエネルギーが必要だと考えているので、天地からもらえるエネルギーは「たくさんの人の分」です。そのためいつも天地のエネルギーがあふれています。

テイカー(オレンジ色)も”自分も人も”のギバー(黄色)も、はためからみると同様にエネルギーがあふれていますが、皆様はどちらのタイプになりたいですか?

自分も人も豊かになるために

人にGiveする手段は様々ですが、私たちはタッチケアを通して温もりと心地よさをGiveしています。

そして基本のタッチケアに、自分ならではの技術を組み合わせて提供することも応援しています。

例えば、タッチケア&手づくりアクセサリー

タッチケア&心のケア

タッチケア&アート

タッチケア&ヒーリングなど

自分の才能を活かした技術を組み合わせることで、さらに多くの人に喜ばれ豊かさがひろがっていくと考えるからです。

”自分も人も”の先には、必ず自己実現の世界がまっています

行動の原動力が自分から湧き上がってくるものでない限り、本当の豊かさにはたどりつけません

だからこそEHAJでは、お一人ずつ違う自分らしい花がひらいていくことを応援しあっているのです。

Energy Hand®はやりたいことが次々にわいてくる

そうはいっても自分がやりたいことなんか、よくわからないわ、という人も多いと思います。

タッチケアを始めるきっかけも、人それぞれです。

家族のため、介護のため、子育てのため、自分のストレスケアのため…。

スタートは様々でも、Energy Hand®のタッチケアを定期的に実践していくと、やがて自分のやりたいことが泉のようにわいてきます。

自動ドアが開くように、次々にご縁がひらき、目立つことが苦手なのに、いつの間にかSNSを始めたり、イベントに参加したり自宅サロンがスタートしていたりします。

もちろんチャンスがきた時にしっかりつかみ、一歩踏み出す勇気が必要ですが、もとからギバーは地道に耕して花を割かせることは得意なので、何の花を割かせるべきかがみつかりさえすれば、努力を惜しまず形にすることができます。

ギバーにとって、自分のエネルギーを注ぐ対象がない、というほうが辛いことなのです。

その点テイカーはエネルギーの注ぎ先はいつも自分なので、迷うことはありません。そこが最もわかりやすい違いかもしれませんね。

週に二時間のタッチケア・タイム

このように、やりたいことが次々に見つかり、エネルギーにあふれるEnergy Hand®のタッチケアですが、豊かさを実感するには定期的な実践が必要です。

月に一回のイベントやボランティアなど対外的な活動。または週に二時間程度のペアのタッチケア実践を推奨しています。

セルフケアも大切ですが、自分以外の誰かに喜んでもらうことが脳にとって必要なのです。

毎回同じ人、同じ環境だと、脳はそれを「いつものこと」と感じてしまうので、同じ人だけれど環境や手技が違うとか、同じ環境だけれど人が違うなどの新しい要素を含めた活動が、脳をリフレッシュして様々な健康効果をもたらします。

この根拠については長くなるのでまたあらためて書きますね。

ギバーである自信なんかなくていい

ここまでお読みいただいて、ギバーの生き方に共感してくださった方も、職場ではとてもギバーではいられない、と感じる方が多いのではないでしょうか?

テイカーの中で、ギバーの態度を貫くことはとても大変ですし、力を抜いてマッチャー(バランスをとる人)になることも大切です。

でももしあなたが、テイカーに囲まれていることに息苦しさを感じるのであれば、ギバーらしさが発揮できる環境を自分に与えてあげてください。

タッチケアにご興味があるのなら、エナジーハンドの仲間の前で、のびのびと本来のギバーの姿に戻っていただけると思います。

自分がそんなお人好しだとは思えない、という人であっても、誰かの笑顔が自分の元氣につながると感じるのなら、あなたはギバーです

はじめから”自分も人も元氣にできる”ギバーの自信など、なくて良いのです。

誰もがスタート地点では、私にできるのかしら?と不安に思うものですからね。

あなたが、いいように利用されたり、騙されたり、燃え尽きることなくギバーであり続けるために、エナジーハンドがお役に立てたら嬉しいです。

タッチケアというふれあいの技術を通して、人生をもっと豊かにしたい方に、この情報が届きますように!

文:EHAJ代表 宝官明子