6)働き方とタッチケア

職務中はゆっくりお手当てできない。介護職Mさんの葛藤

40代介護職。現場では一人にゆっくりお手当ができない。これでいいの?と心が叫ぶ

40代のMさんは3人の子育てをしながら介護職に就かれています。子供たちの部活や学校行事が忙しいため、フルタイムではなくパート職として長年勤務されてきました。

看護、介護の現場でいつも言われていることは、一人の方にじっくり向き合って温かいケアをする時間が欲しい、ということ。

現場では分刻みのスケジュール、人手不足、平等なケア、が優先されるため、本来の「手当て」ができないのです。

家事、育児、仕事と毎日忙しいMさんが「もっと納得のいく、温かいリラックスの場をつくりたい」と思われたのは3人目のベビーがまだおなかにいる頃でした。

そこから10年、末っ子が高学年になって落ちついた時、ようやくEnergy Hand(R)の受講にふみきられたのでした。

それからのMさんの頑張りぶりは驚異的なものでした。

Energy Hand®のタッチケア技術を学び資格を取得された後は、ベッドを使ったサロンワークができるように

・頭、首、肩のEnergy Hand(R)ヘッド

・足指からヒザまでのEnergy Hand(R)レッグ

・座位での頭部からお背中のEnergy Hand(R)バック

さらに個人レッスンでAEAJアロマテラピーアドバイザーの取得、全身のオイルトリートメントを学び、マッサージベッドを購入し・・ついに屋号をつけ、プロフェッショナルとしてデビューされました。

もちろんその間に、EHAJ主催のイベントや終末期の高齢者施設でのボランティアに参加されたり、地元のイベントに出店されたりと多くの経験を積まれた後でのデビューです。

学び始めてから本格的に活動を始めるまでわずか1年、

そこから自宅サロンを立ち上げるまで1年・・

パソコン関係が苦手なMさんにとって、Gメールもお持ちでないところから、屋号をつけ自分でSNS等で発信するまでになることが、どれほど大変なことか、それを1年でクリアすることがどれほど情熱が必要だったか、皆さんもおわかりいただけると思います。

Mさんの場合、構想期間が長かったため、スタートラインにたった今、情熱はさらに燃え上がっています。

先日は地元ラジオにも出演され、熱い想いを語られたそうです。

これほど自分も人も心地よく温かいトリートメントが、まったくの素人だった自分にもできるのだから、多くの人にこの感動を味わって欲しいと、今はEnergy Hand®を「ひろげる」という大きなミッションへと進まれています。

現在も介護のお仕事は継続されていますし、そこでの想いがあるからこそ自分の理想とするリラックスの場作りの情熱が保てるのだと思います。

こんなふうに、育児も家事も仕事も自己表現もすべてがんばるMさんは器用で特別な才能の人だと思われるかもしれませんね。

でも決して器用な人ではありません。

いえ・・かなり不器用な方だと思います(^^;

誠実なあまり、口も上手くない、押し売りもしない、とにかく静かに笑顔でよりそうタイプの方です。

高齢の方のケアでも、自分の力で移動が終わるまでニコニコしながら、そばでじっと待てる根気強い人です。

Mさんの施術は、その懐の深い温かさがじんわり伝わる味わい深いものです。そうやってご縁のあったお一人、お一人と「今ここ」の幸せを、これからもじっくり楽しんでいかれるのだと思います。

 

これが40代介護職Mさんの「幸せホルモンに満たされるライフスタイル」です。