バーンアウトという言葉を聞いたことはありますか?
日本語で「燃え尽き症候群」。
保育士、介護士、看護師、美容師など、人にふれながらケアするお仕事の方に特に多いもので、誰かのために一生懸命心を尽くしすぎ、自分の体調を崩してしまうことです。
離職につながりやすく、様々な分野で問題になっています。
バーンアウトは、心優しい奉仕型の方におこりやすいものです。
職場では他人の要望に応えることを最優先し、プライベートでも家族を優先し、一人暮らしであっても仕事のことを引き続き考えてしまうことで、自分のリズムに戻す時間を充分にとれないまま、また仕事が始まるという繰り返しの中で消耗していきます。
それが長く続くと、本人も仕事を続けたいのに「体が動かない」という辛い状態になります。
さらに「役に立てない自分」「期待に応えられない自分」を自分で責めて、うつ傾向が強くなり深刻な状態になることもあります。
このような状態にならないために、EHAJでは人のケアをする技術を学ぶ前に、自分を整える、自分を守る技術を先に学んでいただいています。
ただし、今まさに辛い状態にある人は、新しい学びをとりいれるほど気力が残っていない方が多いですよね。
そこでまずは、現場の職員さんたちに元氣になっていただく「ケアラーズケア=ケアをする側の人のケア」が重要だと考えています。
今回、保育士さん向けのケアラーズケアの機会をいただくことができ、昨日無事に初回のケアをおこなうことができました。
その日に出勤している保育士さんのお昼休憩の時間帯に、お一人15分のタッチケアというリクエストで合計9名様に受けていただきました。
今回は、お背中を中心としたリラックスコースと頭部を中心としたリフレッシュコースをご用意しましたが、頭部は1名様でその他全員がお背中のコースをお選びになりました。
「強く揉まなくてもこんなにキモチイイんですね・・」
「すっかり寝ちゃいました~♡」
「ずーっとずーっとやっててもらいたい感じ」
「ほんとは全身やってもらいたいなぁ」
などなど、嬉しいご感想をいただくことができました。
ホットケアを組み合わせて体を温めながらの施術なので、お帰りの時はお顔の色も桜色になり、みなさん柔らかな笑顔に。
保育士さんですから、首、肩、腰のコリが皆さん強く、マッサージと同じ感覚で背中のコースを選ぶ方が多かったようです。
次回からは指先からひじ上までのEnergy Hand®タッチのコースもご用意して、楽しんでいただきたいと思っています。
痛みを感じているのは「脳」なので、脳をリラックスさせる効果の高いケアをお届けしたいと感じました。
尊いお仕事をされているケアラーさん達を、応援したいと思っている人がたくさんいることが、伝わったらいいなと思っています。
また、「こんな長時間、休憩もなく、お疲れでしょう?本当に申し訳ないです。」
とお気遣いいただくのですが、エナジーハンドではそのような心配は無用です。
施術者は3時間ヨガをやっているようなもので、体を動かしますからもちろんエネルギーは消費するわけですが、それ以上に幸せホルモンに満たされて、どんどん元氣になっていきます。
それでも初回は緊張して疲れが出ることも多いのですが、今回は一度研修に伺うことができたので、場にすぐになじむことができ、先生方のご配慮で、本当に心地よく施術することができました。
感謝でいっぱいです。
これからも月に一回訪問させていただき、皆さんと少しずつ信頼関係を築けたらと思っています。
社会の仕組みも理不尽な状況も、急に変えることはできませんが、自分には何もできないと嘆くのではなく、自分の手の届くところから、お一人お一人よりそい温めていく。
そんな仲間が全国に増えていくことを心から願っています。
文:EHAJ代表 宝官明子