1)Energy Hand®のタッチケア~心氣体のお話

タッチケアとは?年代別の楽しみ方と幸せホルモン効果

タッチケアとはお肌に優しくふれることで幸せホルモンを増やし、心身の健康を増進する手当て法です。

人生のはじまりから終わりの瞬間まで温かいコミュニケーションを楽しむことができます。”なでるだけ”と思われがちなタッチケアについて、その特徴と年代別の楽しみ方についてまとめてみました。

目次

1.タッチケアの特徴

2.タッチケアと効果

2-1幸せホルモンとは

2-2.タッチケアに期待できる効果

3.年代別のタッチケア

3-1.ねんね期のベビーマッサージ

3-2.乳幼児期のタッチケア

3-3.キッズタッチ

3-4.10代思春期のタッチケア

3-5.働く世代のタッチケア

3-6.妊娠期のマタニティタッチ

3-7.更年期とタッチケア

3-8.高齢者とタッチケア

3-9.緩和と看取りとタッチケア

4.まとめ


1.タッチケアの特徴

年齢性別国籍を問わず簡単に楽しむことができる

筋力・体力も必要ないので、何歳でも始められ、長く楽しむことができます。

いつでも・どこでも・誰とでも楽しむことができる

タッチケアは着衣のまま、特別な道具も電気も使わずに、心地よさを感じることができる技術です。いざという時も自分の温かい手さえあれば、身近な人の応援をすることができます。

優しくふれることは、優しくふれられること。

タッチケアは触覚を刺激する技術です。五感の中で触覚だけが、ふれる=ふれられる、という相互関係の中で成立しています。そのため、タッチケアではふれる方(ギバー)もふれられる方(レシーバー)も心地よさを感じ、幸せホルモンを増やして健康効果を得ることができるのです。

優しいタッチだから効果がある

ふれるケアというと、筋肉を強くもみほぐしたり、ツボを強く刺激したりするイメージをお持ちの方が多いのですが、タッチケアの場合は優しいふれ方であるからこそ、幸せホルモン・オキシトシンを増やすことができる特徴があります。

一つの尊い命として大切に扱い、大切に扱われること。人にしかできない双方向の健康法であることが特徴です。

2.タッチケアと効果

タッチケアってなでるだけでしょう?きやすめよね?

そんなお声をもよく聞きますが、きやすめではありません。ふれることで触覚神経を刺激し、心地よさを感じることで分泌される幸せホルモンによって、様々な健康効果を期待することができるのです。

2-1.幸せホルモンとは

幸せホルモンとは人間が多幸感を感じる時に分泌される神経伝達物質の愛称です。

幸せホルモンには様々な種類があります。たとえばオキシトシンは、嬉しい・楽しい・氣もちいい!と感じる時に分泌されます、分年齢性別に関わらず肌に優しくふれて心地よさを感じることで分泌されるといわれており、暮らしの中にタッチケアをとりいれることで手軽に幸せホルモンを増やすことができると考えられます。

2-2.タッチケアに期待できる効果

  • 心の安定
  • 痛みの緩和
  • 心拍・血圧の安定
  • ストレスを和らげる
  • ポジティブマインド
  • 社会性の向上
  • 人を信じる力を高める

3.年代別のタッチケア

触覚は味覚や嗅覚と同じように経験によって磨かれ、生きる力となってその人を一生支え続けます。

EHAJでは、何歳からでもタッチケアを通して肌感覚を磨き、自信にあふれた豊かな人生を楽しむことができるようになると考えています。

あなたが今何歳でも、相手が何歳でも、Energy Hand®のタッチケアなら楽しむことができます

それでは、年代別の目的と効果について考えてみましょう。

3-1.ねんね期のベビーマッサージ

健やかな成長と、人を信じ、愛し愛される人に育つためにタッチケアが最も必要な時期です。

首がすわってからハイハイが盛んになるまでのごく限られた数ヶ月には、親と子の特別に深いタッチを楽しむことができます。この時期の愛着形成が成人してからも、その子の人生に大きく関わることになります。

入浴後など部屋を充分に暖めた環境でオムツもすべてとり、たっぷりの植物油を使ったベビーマッサージは特別な喜びがあります。この時期の赤ちゃんの皮膚は未熟なためオイルやジェルなどを潤滑油としてたっぷり使い、摩擦で皮膚を痛めないようにしましょう。部屋を充分に暖めて体温変化に注意が必要です。

3-2.乳幼児期のタッチケア

タッチケアなら、ねんね期が終わっても長く楽しむことができます

月齢にかかわらず、着衣のままオイル等を使わずに優しくふれあうタッチケアです。特定の保育者が愛情をこめて声をかけながら、様々なふれかたで楽しく肌の感性を高めます。

ベビーマッサージのように準備が必要ないため、手軽にいつでも楽しむことができます。心の安定、愛着の形成、体の成長促進、あらゆる面でタッチケアを楽しむことが最も重要な時期です。

3-3.年少さんまでのキッズタッチケア

自分と自分以外の存在を認識するこの年代で、たくさんの肌経験を積むことで思いやりと社会性が育まれます

この時期にぴったりなタッチケアは花まるタッチ™。花まるタッチ™とは、温かい言葉がけをしながら着衣の上から関節に花まるを描くEHAJオリジナルのタッチケア技術です。道具も何も必要ありません。3歳くらいから大人の真似をしたがるため、パパ、ママ、兄弟とご家族全員でタッチケアを楽しむことができるファミリータッチの黄金期でもあります。

 

3-4.10代思春期のタッチケア

思春期になる前にタッチケア習慣をつくっておくのがベスト!

心身ともに子供から大人へと成長する10代は、ホルモンバランスなどの影響もあり、自分をコントロールすることが難しい時期です。サポートが必要とされる年代でありながら、第三者によるタッチケアの介入が難しい時期でもあります。

すでにラポールのある関係で、話を聞いてもらいたいけれど素直に話せない、というような状態の時はおしゃべりを楽しみながらのタッチケアで不安定になりがちな心の成長をサポートすることができます。手にふれることに抵抗がある場合は、足のタッチケアが好まれることもあります。

心のサポートが最も必要となるこの時期になる前にタッチケアの習慣があることが望まれます。

3-5.働く世代のタッチケア

人間関係でのストレス、自信喪失に

社会人になると言葉によるコミュニケーションの裏で本心がつかめず自信を喪失することが多々あります。そんな時、家族やパートナー、友人とのタッチケアは心の安定とストレスの軽減に役立ちます。言葉はいくらでも嘘がつけても、手の温もりは嘘がありません。心から信頼できる人とのタッチケアは、安全基地の確認となり、自分が愛されるべき価値ある存在である自信を取り戻し、あらたな挑戦のやる気へとつながります。

 

3-6.妊娠期のマタニティタッチ

安産とおなかの赤ちゃんとのコミュニケーションに

妊娠中は女性ホルモンの劇的な変化により、心身のコントロールが難しいことがよくあります。とくに初めての妊娠は予測がつかないため、不安になってしまうこともあります。こういう時にパートナーや家族でのタッチケアは大変効果的です。強いマッサージが受けられない時期だからこそ、脳のリラックスを促すタッチケアが妊娠中のマイナートラブルや安産のために役立ちます。

おなかの赤ちゃんもわずか16週ほどで触覚や視聴覚が育ちますので、ママからの優しい声でタッチケアを届けることも母子ともに心身の健康に役立ちます。

3-7.更年期のタッチケア

自分らしく花ひらくためのタッチケア好適期

40代になると女性ホルモンの急激なバランスの変化によって心身のバランスを崩す方もいらっしゃいます。ちょうど、子育てがひと段落して母として妻として女性としてではなく一人の大人として後半の人生をどのように生きていくのかに向きあう時期でもあります。

実はこの年代の女性が最もタッチケアのギバーとしてふさわしい適齢期。人生経験が豊富で多様性を受け入れる準備が整っているからです。

タッチケアを施術する側になる活動で

社会とつながり世界をひろげ

心身のバランスを整え健康寿命を延ばし

仲間とともに自己表現を楽しむ

そんな豊かなライフスタイルをEHAJでは提案しています。50代、60代になった時、タッチケアを通して「私らしく」いられるコミュニティを持っているかどうかは、その後の若々しさに大きくかかわってきます。

3-8.高齢者とタッチケア

いつまでも「ありがとう」を言われる自分であることが若さの秘訣

高齢者へのタッチケアは心の安定、安眠、不安行動の予防、認知症予防に大変有効だと考えられます。

中でも最も健康効果が高いと考えられるのは、高齢者がギバー(施術側)になることです。

ご長寿さんが自分の意志で、いつもお世話になっている職員さんや家族へ「ありがとう」とお声がけしながらおこなる花まるタッチは、受ける側(レシーバー)の時と比べものにならないほど明るい笑い声につつまれて健康効果を実感します。

山口創教授の著書でも、受ける側より施術側のほうがオキシトシンの増え方が2倍高かった、という研究データが出されています。

実際、ご長寿さんへタッチケアをお願いすると「えー私がやるのお?」なんておっしゃいながら、今までほとんど椅子から動かなかった方が勢いよく杖なしで歩き出し、慌てたこともありました。

介護する人もされる人も、タッチケアで免疫力があがり、ありがとうの笑顔の輪がひろがり、幸せホルモンが増えることで、老々介護の日本に明るい未来が期待できるのではないかとEHAJでは考えています。

3-9.緩和と看取りとタッチケア

さいごの時まで、家族にしかできないことがある。

最期の時に向かい緩和ケアが中心になってきたとき、ご家族の中には自分にはもう何もすることがない、といって肩を落とされる方が少なくありません。けれどタッチケアならば、たとえ言葉での会話ができない状態だったとしても最期の瞬間まで心通わせることができます

肌にふれている間は痛みが和らぐ効果も期待でき、介護者が自分にできることはすべてやった、という気持ちに少しでもなれることも大切なことだと考えています。EHAJでは後悔を少しでも減らせる豊かなお看取りを応援しています。


まとめ

いかがだったでしょうか?

タッチケアは筋肉ではなく触覚に働きかける技術であること。年齢性別国籍、場所や時間を問わないこと。0歳も100歳も喜ばれる技術であること。年代によって目的や効果が違うこと。けれども人が人である限り、肌の温もりが必要であることがおわかりいただけたでしょうか?

すべての命が、ママのおなかにいる時から、人生のさいごの時まで、温もりを感じながら豊かな人生を楽しめますように、EHAJではEnergy Hand®のタッチケアをお伝えしています。0歳も100歳も喜ばれるタッチケアを、長年お届けし続けている実例を、できるだけ皆さんとシェアできたらと思っております。

これを読んでくださったあなたも、タッチケアを通して幸せホルモンに満たされる豊かな人生を楽しんでいただけたら幸いです。

 

一般社団法人日本エナジーハンド協会代表 宝官明子