コラム

ハンドマッサージとは?ハンドトリートメントとの違い

ハンドマッサージ、ハンドトリートメント、ハンドケア、ハンドリフレクソロジー、エナジーハンド・・手のケアについてたくさんの言葉がありますが、現在は明確な差別化がされていません。今回はそれぞれの名称で一般的にイメージされる違いについてまとめました。

ハンドマッサージとは?

骨・筋肉・血管

ハンドマッサージは、筋肉をもみほぐして血流を促進し、老廃物の代謝を促し、手や腕の疲労を和らげるものが多い

ハンドマッサージは英語でHand massage。手のマッサージを表します。指先から手首まで、または指先から肘上までの筋肉を押す、もむ、なでる、などして緊張をほぐす技術です。日本でマッサージというと按摩を指しますので、手の按摩というイメージです。

日本ではマッサージという言葉はあん摩マッサージの国家資格保有者のみが使える言葉ですが、手をもみほぐしたり、なでこする手技は「ハンドマッサージ」という一つのの言葉として一般的に使われています。

ハンドトリートメントとは?

血液・リンパ液・皮膚

ハンドトリートメントは、リラクセーションと血液やリンパ液の流れを促進し、肌の健康と美を促進するものが多い

ハンドは手、トリートメントは英語でtreatment。日本語に訳すと主に「手当て」を表します。日本ではトリートメントというと髪の手入れをイメージする方が多いかもしれません。しかし、1980年代より日本でも、精油を植物油で希釈して肌へ塗布するアロマトリートメントが普及してきました。そのためオイルやクリームを使用して、優しく肌をなでこする手技をイメージする方も多いでしょう。オイルやクリームを多く使用すると、皮膚の摩擦が減ってダメージを少なくすることができます。さらに肌の密着度を高めながら、なめらかな動きが可能になり、高いリラクセーション効果を得られます。

ハンドケアとは?

爪・角質・皮膚

ハンドケアは、爪の手入れ、手荒れの対策など手肌の健康をも気とするものが多い。

ハンドは手、ケアは英語でCare。日本語に訳すと「世話」「手入れ」を表します。「気遣い」という意味合いもあるため、心理的によりそうという意味でハンドケアを使っている場合もありますが、一般的には手のお手入れ、美容を目的としたハンドエステティックというイメージが強いようです。ネイルサロンでの爪の手入れ、甘皮の手入れ、バッフィング、ブライダルでのピーリング(角質ケア)、パラフィンパックなどもハンドケアに含まれます。

ハンドリフレクソロジーとは?

内臓

ハンドリフレクソロジーは、手にある全身の反射区を刺激することで、主に内臓など直接手の届かない部位の働きも良くする技術。

ハンドは手、リフレクはReflection=反射、ologyは学。つまり手の反射学を表す。リフレというと足裏を刺激する手技が普及していますが、反射区は全身に存在し足だけでなく、手にも、顔にも、耳にも存在します。最近はクイックマッサージ店でもハンドリフレのメニューが増えています。

エナジーハンドタッチとは?

脳・氣・神経

エナジーハンドは呼吸法とハンドトリートメントを組み合わせることで、脳のリラックスと全身の氣をめぐらせる技術。

エナジーは氣、ハンドは手。大地の氣で満たした温かい手でおこなうトリートメントを表す。東洋医学では氣は命の根源であり、後天の氣は自ら補うことができると考えています。「病は気から」の諺にある「氣」の部分を補うことを目的とした技術です。

まとめ

一般的な呼び方と関係の深い身体の部位についてまとめました。

名称 関係の深い身体
ハンドマッサージ 筋肉・血管・骨
ハンドトリートメント 血液・リンパ液・皮膚
ハンドケア 爪・角質・皮膚
ハンドリフレクソロジー 内臓
エナジーハンドタッチ 脳・経絡

上記は身体に対する分類ですが、共通してリラクセーション効果による自然治癒力の向上、ストレス耐性の向上があります。

更に最も特筆すべきは心への効果です。

優しく温かい心をこめた手へのケアはどの手技であっても、愛情ホルモン・オキシトシンの分泌促進と心を温める効果が期待できます。一対一の対面でおこなうため、自分が大切にされている、認められているという自己肯定感の向上や孤独感の解消も期待できます。この心への効果は、手技の違いではなく施術者の心の持ち方によって違ってきます。

このように、最も手軽にできるケアでありながら、身体だけでなく心のケアもできるハンドの世界。さらに「氣」のケアもできるのがエナジーハンド(Energy Hand®)の世界です。もっと詳しく↓